2013年12月30日月曜日

windows8.1とMacOS

MacOSっていうヤツはGUIを世に広めた功労者と言って良いだろう。
この成功が無ければ、いまだにテキストをテコテコ打ってガタガタ印刷する、
タイピング必須の機械だったかもしれない。
それならそれで、我々IT屋にとってはオイシイ話だったのだろうがね。

事実、私がMacを使っていた頃は、テキストベースのMS-DOSやミニコン用の
プログラムを書いて、専用の事務マシン用にプログラムを作っていたワケだ。
クロス・コンパイラ(他機種用のバイナリ-実行形式プログラム-を作るモノだね)
なんて良い方で、アセンブラやらマシン語パッチやら、随分機械寄りの仕事
だったなあ。

当時はウチでもPCを出していたのだが、そのうちに、DOSが乗り、
windows2.0(シングルタスクだからsでは無かった)が乗り、早期からイベント
ドリブンのプログラムに触れる事ができた。イベントドリブンっていうのは、
簡単に言うと、あらかじめ決まった条件でイベントを発生させるオブジェクト
を用意しておき、それに対するユーザの操作で所定の動作をさせるって事。
なにやらメンドクサイ言い回しだが、画面にボタンがあって押すと次の画面
が出るとか、テキストボックスに何かタイプさせてそれを入力チェックして
データベースに登録するとか、良くある動作なわけだ。
私が幸運だったのは、私用ではMacを使っていたので、取っ付き易かった
事だな。Macにはユーザ・エクスペリエンスの全てが詰まっていた。

因みに、時代は戻るが、ウチのPC用にゲイツが書いたBasicが元になり、
NEC以外の全てのBasicになったのだ。ゲイツはウチの16bit機にエラく
感心していたとか、ウチの別館に私服でやってきてデバッグしてたとか、
ゲイツ帝国以前の話をしてくれる先輩方(みんなもうエライ人だけどね)
もいるワケだ。
ウチはどこかピントがズレていて、そこが糊代の様で好きなのだが、
Intelに騙されて誰も採用しないRISCチップを唯一採用してUnixワーク
ステーションを出してみたり、MSのサーバ向けバックオフィス製品の
認証を頑張って取ったり、イロイロやらかしているのだ。
一番は電子コピーボードだな。あの、白板のコピーを取るヤツ。
アレ、ウチが最初に製品化したのに知的財産権関係の手当てをしな
かったばかりに、販売網の強力な他社にすっかりヤラれた。
今じゃウチでも他社製品を使っている。
まあね、前社長が不死鳥計画で一度灰にしたので、今はすっかり
マトモな会社だ。問題ない。

で、GUIなんですけどね、今も昔もジョブスはMacOSっていう言葉を
使っていない。(いろんなとこで使っているような気はするけど)
良くも悪くも、ハードと一体化されたデザインの一部なのだから、
OSに呼び名など無いのだ。(笑)
iPhoneなんかのiOSも同じコンセプトだ。洗練されたデザインを実現する
ためにオーバークオリティともいえる製造工程と燃え尽き症候群に
支えられた不可分の製品、それがアップル製品なのだ。

これ、ウォズじゃできなかったよね。でもウォズが好きだな。
クローズド・コンセプトなら開けたくなる。モノがどう動くか、より、なぜ
動くかを覗いて別の動きをさせたい。ハックだな。

まあいいや。で、いわゆるMacOSなんだが、ここで言うのはBSDベースの
Mac(スティーブが返り咲いてからのヤツ)ではなく、オリジナルのMacOS。
これがソフト的にも野心的で疑似マルチタスクでありながら、ウィンドウの
複数化ができたワケだ。シンプルにして十分なウィンドウベースのソフト。
そして、DAと呼ばれるミニアプリ(電卓とかメモとか)を自由に呼び出せた。
それらはクリップボードと呼ばれる仕組みでデータを連携できたのだ。
コピー&ペーストとかね、画期的だったのよ。

Windows8.1の迷走っぷりを見ているとそれらを思い出す。
いやね、デスクトップアプリとストアアプリの関係がね、DAと通常のアプリ
みたいだなあって。それなら、ガジェット/ウィジェットの方が使い勝手が
良かったじゃん、みたいな。画面半分になったり、マウス・ジェスチャーなんて
メンドくさいのだった。Google関係のストアアプリが少ないのはオワコン臭がする。

で、MotoGP13がSteam経由だとエラーも吐かずに起動しないので、いろいろ
調べたら、MSVCR100.DLLが足りないだけだったワケ。
今時、VisualCのランタイムですか、そうですか。

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