2013年12月30日月曜日

お百度参り

百度とかSoftnicとか、煩わしいものが増えたなあ。
広い意味ではYahooやGoogleもやっているインストール時に「無料で」ツールバー
なんかを入れて差し上げるってヤツ。
Microsoftも業務用なんかでは専用のダウンローダが必要なものも有るので、
素人ならずともなんかオッカナイ。

そもそもiPhoneなんかなら、重要な内部コードも更改してないし、野良アプリと
呼ばれる非公式アプリは入れられないので少しは安全だ。
Andoroidなんか管理者権限はとれるわ、そもそもアプリの審査はザルだわ
(一日に数十のマルウェアが公開されているとの噂)、ひどいもんです。
でもねえ、Windowsなんかストアアプリ以外は基本、野良アプリなんです。
99%のソフトが何の認証もされてないワケ。それが事実上のスタンダードですわ。
今時、8以降はショボイとは言えウィルス対策ソフトも組み込まれている。
それでも百度の問題は今まで看過されてきたのですね。

なんでそんなに安心してソーシャルIMEだわあ、便利だわあ、って使ってきたのか。
まあね、何かの無料ソフトをインストールする時に一緒に入れますよー、タダで
って流れなんでしょうけど、「次へ」「次へ」「閉じる」って操作はモンキー・オペ
レーションと言います。知らない人にはついて行かない、タダでくれるものには
裏があるって、親や先生が言ってませんでしたか?って事です。

ウチは一応IT屋ですから、インストールしたソフトは監視されていて、好き勝手に
ソフトをインストールできません。ましてやクラウド・ストレージの利用やSNSだって
使えないわけです。それでも、標的型攻撃メールが届いてしまう事もあります。
すぐに情報企画部に通報するんですけどね。
たかだか15年前は私物のMacを会社に持ち込んで使っていたもんですが、
今やガチガチですわ。お客様、ご安心を。

で、百度ですけど、なんで気を許すかなあって事です。
こう言っちゃ失礼ですけど、見ず知らずでカタコトの日本語で話しかけてきた
人を簡単に家にいれますか?何か契約しちゃいますか?
いや、鍵渡しますか?
そういう事です。

因みにソフトを検索すると本家より上位にsoftnicなんかが来るのは
確実にSEO対策費を献上しているからに決まっています。
softnic自体は世界最大規模のソフト紹介会社ですが、抱き合わせや
専用ダウンローダー商法のため、私は使いません。
(SteamやGMGは良いのって言われるとそれまでですが)

まあね、私も聯想集団のキーボードとかタブレットを愛用してますので、
TCPSPYとかWireSharkのログ見るのが楽しみなんです。

windows8.1とMacOS

MacOSっていうヤツはGUIを世に広めた功労者と言って良いだろう。
この成功が無ければ、いまだにテキストをテコテコ打ってガタガタ印刷する、
タイピング必須の機械だったかもしれない。
それならそれで、我々IT屋にとってはオイシイ話だったのだろうがね。

事実、私がMacを使っていた頃は、テキストベースのMS-DOSやミニコン用の
プログラムを書いて、専用の事務マシン用にプログラムを作っていたワケだ。
クロス・コンパイラ(他機種用のバイナリ-実行形式プログラム-を作るモノだね)
なんて良い方で、アセンブラやらマシン語パッチやら、随分機械寄りの仕事
だったなあ。

当時はウチでもPCを出していたのだが、そのうちに、DOSが乗り、
windows2.0(シングルタスクだからsでは無かった)が乗り、早期からイベント
ドリブンのプログラムに触れる事ができた。イベントドリブンっていうのは、
簡単に言うと、あらかじめ決まった条件でイベントを発生させるオブジェクト
を用意しておき、それに対するユーザの操作で所定の動作をさせるって事。
なにやらメンドクサイ言い回しだが、画面にボタンがあって押すと次の画面
が出るとか、テキストボックスに何かタイプさせてそれを入力チェックして
データベースに登録するとか、良くある動作なわけだ。
私が幸運だったのは、私用ではMacを使っていたので、取っ付き易かった
事だな。Macにはユーザ・エクスペリエンスの全てが詰まっていた。

因みに、時代は戻るが、ウチのPC用にゲイツが書いたBasicが元になり、
NEC以外の全てのBasicになったのだ。ゲイツはウチの16bit機にエラく
感心していたとか、ウチの別館に私服でやってきてデバッグしてたとか、
ゲイツ帝国以前の話をしてくれる先輩方(みんなもうエライ人だけどね)
もいるワケだ。
ウチはどこかピントがズレていて、そこが糊代の様で好きなのだが、
Intelに騙されて誰も採用しないRISCチップを唯一採用してUnixワーク
ステーションを出してみたり、MSのサーバ向けバックオフィス製品の
認証を頑張って取ったり、イロイロやらかしているのだ。
一番は電子コピーボードだな。あの、白板のコピーを取るヤツ。
アレ、ウチが最初に製品化したのに知的財産権関係の手当てをしな
かったばかりに、販売網の強力な他社にすっかりヤラれた。
今じゃウチでも他社製品を使っている。
まあね、前社長が不死鳥計画で一度灰にしたので、今はすっかり
マトモな会社だ。問題ない。

で、GUIなんですけどね、今も昔もジョブスはMacOSっていう言葉を
使っていない。(いろんなとこで使っているような気はするけど)
良くも悪くも、ハードと一体化されたデザインの一部なのだから、
OSに呼び名など無いのだ。(笑)
iPhoneなんかのiOSも同じコンセプトだ。洗練されたデザインを実現する
ためにオーバークオリティともいえる製造工程と燃え尽き症候群に
支えられた不可分の製品、それがアップル製品なのだ。

これ、ウォズじゃできなかったよね。でもウォズが好きだな。
クローズド・コンセプトなら開けたくなる。モノがどう動くか、より、なぜ
動くかを覗いて別の動きをさせたい。ハックだな。

まあいいや。で、いわゆるMacOSなんだが、ここで言うのはBSDベースの
Mac(スティーブが返り咲いてからのヤツ)ではなく、オリジナルのMacOS。
これがソフト的にも野心的で疑似マルチタスクでありながら、ウィンドウの
複数化ができたワケだ。シンプルにして十分なウィンドウベースのソフト。
そして、DAと呼ばれるミニアプリ(電卓とかメモとか)を自由に呼び出せた。
それらはクリップボードと呼ばれる仕組みでデータを連携できたのだ。
コピー&ペーストとかね、画期的だったのよ。

Windows8.1の迷走っぷりを見ているとそれらを思い出す。
いやね、デスクトップアプリとストアアプリの関係がね、DAと通常のアプリ
みたいだなあって。それなら、ガジェット/ウィジェットの方が使い勝手が
良かったじゃん、みたいな。画面半分になったり、マウス・ジェスチャーなんて
メンドくさいのだった。Google関係のストアアプリが少ないのはオワコン臭がする。

で、MotoGP13がSteam経由だとエラーも吐かずに起動しないので、いろいろ
調べたら、MSVCR100.DLLが足りないだけだったワケ。
今時、VisualCのランタイムですか、そうですか。

2013年12月29日日曜日

QuickSyncVideoとWindows8.1

QuickSyncVideoってご存知だろうか。

簡単に言うとIntelのIvyBridge以降のCPUに搭載されている内蔵グラフィックスだ。
テクノロジー的には、サウスやノースと呼ばれるCPU外部のチップ経由では無く、
CPU自体でグラフィックボード替わりをするワケだ。
自作をした方ならご存知だろう。マザーボードからディスプレイポートが生えているヤツ。
あれは、CPUに内蔵されたグラフィック機能で実現しているものと、周辺チップで構成
されたものがあるのだ。少し前なら内蔵グラフィックスなんてオマケ的なものだった。

そもそも外付けのグラフィックボード(GPU)は集積度が上がり、トランジスタ数でいうと
CPUとは比較にならない数を搭載している。ヘビー・ゲーマーならご承知の通り、
PCI-Eでも10万円近いハイエンドボードの4枚刺し、それもボード間の連携でとてつも
ない演算パワーを持つに至っている。
卑近な例でいうと、無線LANのパスワード解析、もちろんWEPなどという単純なものでは
なくWPSなどの128/256bit暗号ですら、GPU支援で数時間で解析できる程だ。
つまりグラフィックボードはパワーが上がり過ぎ、そのパワーをCPUに代わる演算装置
として使われているワケだ。

では、CPUはどうだろうか。CPUはパソコンには不可欠だ。だって中央演算装置なんだから。
CPUの大事な役目の一つは交通整理であり、その機能は無くなることは無い。
だが、プロセス・ルールと呼ばれる内部配線の微細化により、シリコン・ダイの小型化が
進んでいる。微細化に伴い、配線の短縮と高速化がもたらされるのだが、マザーボード
との接合部は小型化できない。CPUのサイズ自体はそう小さくしなくても済むわけだ。
それで、多コアと呼ばれるCPUのクラスタ化、機能の増強が図られている。
そもそも小型PCを作るために始まった、CPUへのGPU機能の搭載はそんな経緯で
進んでいるのだ。
巨人Intelは今までローエンドのグラフィック市場を食う程度のGPU機能しか持たせな
かったのだが、先述のIvyBridge以降のCPUに搭載されたHDxxxxシリーズでは
中程度のゲームをこなせるまでになっている。
ところが、コレがそこそこ使えるのだな。動画のエンコードに、だ。
動画のエンコード、簡単に言うと、自分で撮った映像を形式変換してiPhoneで
見ましょうと言う場合、大体MPEG4に変換する。これをソフトで行うと、最新のCPUでも
実時間を少し切る程度はかかる。ところが、ハードウェアで変換すると高速化できる
のだ。
当初、GeForceのCUDAテクノロジがエンコード支援に使われた。これはGPUの演算支援
の例だ。だが、提供されたソフトの問題もあり、早いけれど素人目にも酷い画質なのだ。
Radeon系も似たようなものだ。
ところが、IntelCPUのQSV機能は画質もそこそこなのだ。
CPUがGPUの支援をするのも変なカンジだが、実用レベルの画質と言って言いと思う。
もちろん、ゲーム・オタやアニメ・オタの方からすると所謂「残念画質」らしいのだが、
私には問題がない。

ただね、こいつは内蔵グラフィックス(iGPU)と外付けグラフィクスボード(dGPU)の関係で
使えない場合がある。windows8以降のドライバでは解決されている環境もあるのだが、
私の環境では問題が有るのだ。
普通、ディスプレイが一つなら性能の高いdGPUの方に繋ぐ。本来なら空いているiGPU
はエンコード支援に使いたい。それができないのだ。
それが有って、私はしばらくWindows7に戻していたのだ。
Windows7ならばVirtuと言うGPUのコントロールソフトが使える。
だが、8だとこのソフトは動かない。

お陰様で私も年末年始休暇に入った事もあり、長期休暇になるといろいろ試してみたくなる
オレがいるワケだ。タブレットをやっつけ、次はメインマシン、てなワケだ。
7で16GB積んでいる癖にメモリ不足を吐いたり、当初のRaid構成のままインストールして
あるからUEFIブートを試してみたかったり、いろいろな周辺機器のドライバが出なく
なったり、...まあ、その、なんだ、兎に角いじり倒したくなるワケだ。現実逃避だな。

そんで、2回もMSに電話して認証を済ませ、オープンソース物のリビルドなどをして、
恐る恐るエンコを..やっぱダメじゃん。iGPUが効かない。
昨晩は悔しく眠りについたワケ。
寝入り端にふと思い出した。iGPU用のダミープラグでQSVを有効にするって言う海外の
記事。抵抗とかパーツ有ったかなあ、とウトウトしていたら、閃いた。
アナログが空いてるんだからアナログでディスプレイに繋げば好いじゃん。
ディスプレイにはサーバの緊急メンテ用にケーブル刺してあるし......ZZZZZZZ

朝起きて左側試しましたよ。当然ながら成功。しばらくはこのママで行こう。

一応注釈しておくが、私はインフラとセキュリティが好きなエンジニアなのだ。
50過ぎたって根本は電子少年なのだよ。
レジスタを意識するソフト屋だったのに、Mac上がりだけど、windows2000の
インストールを50回はやっていたら、MSの資格が取れたので味をしめた。
インストールマニアと呼んでくれ。
来年はXPと2003の保守切れなんかでインフラ更改も多いだろう?


2013年12月28日土曜日

Windows8.1 8インチタブレットの事

Miix2なる聯想集団のタブレットを買ってみた。
何がやりたかったかと言うと、英語版を買って日本語化してさらにいろいろ弄る遊び。

1. 日本語化
 これはすごく簡単。コンパネで弄れって事だ。
 お蔭様でRestartなんかに英語が残るが、何の支障も無い。

2. Officeの日本語化
 これはやり方は有るのだが、英語版だとOutlookかOneNoteかの2択だったり、
 Accessが入っていなかったりするので、日本だけで認められているProの2台インストールで
 対応してしまった。これは会社とMSに感謝するしかないな。

3. 8.1無印のPro化
 本当はいきなりMediaCenterEditionにしたかったのだが、キーが通らない。
 コンパネの「機能の追加」でまずはProにしなくてはいけない様だ。
 私は以前購入した8Proのライセンスを使ったが、通常はProパックを買うべし。

4. 8.1ProのMCE化
 前述の8Proで無償UPGした時のキーをそのまま使えたよ。
 さすが8sp1だけの事は有る。

ここでまたアフガン問題だ。
マイクロソフトのライセンス認証窓口に電話して認証コードを発行してもらう訳だ。
きちんとカネを払ってライセンスを買っているのだから、きちんとした手順で
認証してもらわなければならない。これが正しい消費者だ。

これで何をするかと言うと、Miix2をホストにしてリモートデスクトップが使えるって事だ。
つまり、家では充電しながらキーボードもマウスも使える環境が出来上がりってワケだ。